ゲーミングpcは4kで120fpsは可能?必要なスペックとおすすめ構成を専門家が解説

ゲーミングpcを4kで120fpsって本当に可能なの?と不安に思う人へ。僕自身も最初は半信半疑でしたが、実際に試してみると映像の滑らかさに感動しました。

この記事では必要なスペックや注意点をわかりやすく整理しているので、迷っている人の参考になるはずです。「ゲーミングpcを4kで120fpsに挑戦してみたい」と思える後押しになれば嬉しいです。

この記事を読んでわかること
  • 4kで120fpsを出すために必要なパーツや構成の目安が理解できる
  • 60fps環境との違いや、実際の体感差がどれくらいあるのかがわかる
  • グラボとcpuの組み合わせ次第で変わるパフォーマンスのポイントが見える
  • 4k対応の確認方法や、快適に遊ぶための設定のコツをつかめる
目次

ゲーミングpcを4kで120fpsは可能?基本性能と必要なスペックを解説

近年のゲーミングPCは進化が著しく、ハイエンド構成なら4K解像度で120fpsを安定して出せる環境が整ってきました。ここでは必要なスペックや注意点を整理します。

  • 4kで120fpsを実現するための条件とは
  • 60fps環境との違いと体感の差
  • グラボ・cpuの組み合わせで変わるパフォーマンス
  • 快適に遊ぶために必要なスペックの目安
  • 「4kいらない」という声が出る理由と実際のメリット

4kで120fpsを実現するための条件とは

4K解像度で120fpsを実現するには、GPU・CPU・ディスプレイ・冷却・電源などのハードウェアが高度に調和する必要があります。実際の条件を以下に整理しました。

必要なGPU性能

NVIDIA RTX 4090AMD Radeon RX 7900 XTX といった現行のハイエンドGPUが、4Kかつ高フレームレートの動作を支える基本となります。

また、2025年登場の GeForce RTX 5080/5090(Blackwell世代) や、Radeon RX 9070 XT(RDNA 4世代) といった最新GPUは、GDDR7メモリやAIによるアップスケーリング(DLSS 4、FSR 4)を備え、高フレームレートを支える性能向上を実現します。

アップスケーリング技術の活用

  • DLSS 4(NVIDIA):Vision Transformerとマルチフレームジェネレーションによって、高解像度を維持しつつ大きなFPS上昇を実現できます 。
  • FSR 4(AMD):RDNA 4アーキテクチャにおけるAIアクセラレーション搭載のアップスケーリング技術で、4K/120fpsの実現を後押しします 。

強力なCPUとの組み合わせ

高性能GPUの性能を引き出すには、Ryzen 7 9800X3DCore i9‑13700K、あるいは Ryzen 7 7800X3D のような最新世代のゲーミング向けCPUが推奨されます 。

その他の重要な要素

  • ディスプレイ:4K対応かつ120Hz以上のリフレッシュレートを持つディスプレイまたはモニターが必須です。HDMI 2.1bやDisplayPort 2.1に対応しているかも確認しましょう。
  • 冷却と電力供給:高負荷状態が続くため、十分な冷却(空冷・水冷)と、少なくとも850W以上の高品質な電源ユニットが求められます。
まとめると
  • ハイエンドGPU(例:RTX 4090、RTX 5080/5090、RX 7900 XTX、RX 9070 XT)
  • AIアップスケーリング技術(DLSS 4、FSR 4)の活用
  • 高性能CPUとのバランス良い組み合わせ
  • 4K120Hz対応ディスプレイ(HDMI 2.1b/DisplayPort 2.1必須)
  • 十分な冷却設計と高出力の電源ユニット

▼もっと上げたいという方はこちらの記事で紹介しています。
ゲーミングpcで240fps出すには?必要スペック・設定・モニター条件を完全解説

60fps環境との違いと体感の差

引用

120fps対応ディスプレイでの120fpsは、滑らかさや応答性が実感しやすく、特にFPSや格闘ゲームのような高速な操作が求められるジャンルでその差は明確になります。

以下に技術的な視点とユーザー体験を基にわかりやすく整理します。

応答速度(入力遅延)の改善

120Hzディスプレイでは、60Hzと比較して画面の更新(スキャンアウト)頻度が倍になることで、ボタン操作やマウスの動きに対する反応が速く感じられます。

この違いは、特にVSYNCを ON にしている場合に入力遅延が大幅に低減されるという研究結果もあります 。

フレーム体感の限界と個人差

技術的な検証や討論では、30fps→60fpsでは劇的な差がある一方、60fps→120fpsへの差は主観的なスムーズさとして認識される傾向が強いとの意見も根強いです。

特にディスプレイのリフレッシュレートが120Hzに達していない環境では、その違いは無意味ともいえるという指摘もあります。

科学的検証:実際のパフォーマンス差は明確か?

学術的な研究(FPSゲームを対象にした実験)では、30Hzと比較して60Hz以上の表示では確かにユーザーのパフォーマンス(得点や精度など)に差が認められますが、60Hzと120Hzの間においては統計的な有意差が見られないという報告もあります。

つまり、見た目の違いとしては感じやすくても、結果に直結するとは限らないという慎重な見方も必要です。

▼60fpsしか出ないとお悩みの方について詳しいことはこちらの記事で紹介しています。
ゲーミングpcで60fpsしか出ない原因と改善方法|経験者が解説するFPS向上のコツ

グラボ・cpuの組み合わせで変わるパフォーマンス

机の上でグラフィックボードとCPUを見比べながら組み合わせを考えている人の様子

4K 120fpsを目指すなら、GPU性能だけでなく、CPUとのバランスが非常に重要です。強力なGPUを用いても、CPUが性能を引き出せなければPC全体のパフォーマンスは制限されます。

  • RTX 4090を活かすには高性能CPUが必要
    Redditユーザーからは「RTX 4090で4Kを狙うなら、Core i5‑13600K以上、Ryzen 7 7700X以上が必要」との声があります。「7800X3Dが理想」という意見も見られます。
  • ベンチマークでもCPU依存度の差が確認
    RTX 4090搭載環境でも、Ryzen 7 5800XとCore i9-12900Kでは4Kゲームにおいて性能差があることが報告されています。
  • おすすめCPUはRyzen 7 7800X3Dなど
    WePCなどでは、RTX 4090と組み合わせて性能を最大限に活かすCPUとして、Ryzen 9 7950X3D が最優選、ミドルレンジとしてCore i5-13600Kも十分と評価されています 。
  • 最新CPUも有力な選択肢に
    PC Guideでは、上位モデルとしてAMD Ryzen 9 9950X(3D V-Cache搭載)やIntel Core Ultra 9 285KをRTX 4090向けの理想的なCPUとして挙げています 。
    また、GamesRadarでもRyzen 7 7800X3Dが2025年における最強のゲーミングCPUとして紹介されています 。

快適に遊ぶために必要なスペックの目安

1. グラフィックカード(GPU)
4Kゲーミングで120fpsを目指すなら、RTX 4080 Super級以上、あるいはRX 7900 XTXなどVRAM16GB以上かつ最新のハイエンドGPUが必要です。
これは高解像度テクスチャや高フレームレート描画の負荷に耐えるために不可欠です。

2. CPUとRAM
PCの流れを滑らかに維持するには、Ryzen 7 7800X3DCore i9‑14900Kといった最新世代のCPUが望ましく、メモリは32GB DDR5が目安です。
最新ゲームでは16〜20GB以上を消費するため、安定動作には余裕が欠かせません。

3. ストレージと電源
起動やゲームロードの高速化にはNVMe SSD(最低1TB)が必須です。また、RTX 4080クラス以上で構成する場合、電源容量は850W以上(RTX 5090などで1000W推奨)を準備しましょう。

4. 冷却と筐体の設計
高性能GPU/CPU搭載時には強力な冷却性能(360mm水冷など)と拡張性のあるケースが重要です。冷却が甘いと性能が制限される恐れがあります。最新ハイエンドモデルではこの点への配慮も見られます。

5. モニターと接続方式
4K/120Hz出力をするには、HDMI 2.1 または DisplayPort 2.1 に対応したモニターとケーブルが必須です。AMDの7000シリーズなどはDP 2.1のネイティブ対応で圧縮無しの4K120Hz映像出力を実現する例もあります。

「4kいらない」という声が出る理由と実際のメリット

正直に言うと、私も最初は「4Kって本当に必要…?」って思ってたんです。ゲームのグラフィックがキレイになるのは分かるけど、値段と性能の両立も気になりますよね。

なぜ「4Kいらない」と感じるのか?

  • ハードルが高い
    4Kは画面に映す細かなドット数が増える分、パソコンにかかる負荷が大きくなります。たとえば、RTX 3080レベルのGPUが「推奨される最低ライン」と言われることも多く、気軽に導入できる印象は少ないです。
  • 見た目の違いが感じにくい場合もある
    画面が離れていたり小さかったりすると、4Kと1440pの差が「分かりづらい」と感じる人も多いんですよね 。

それでも4Kには確かなメリットがあるんです

たとえば、4Kだとテキストや映像のディテールが明らかにシャープになるので、ゲームだけじゃなく仕事や日常作業にも快適さが増します。

Kディスプレイは混在用途(ゲーム+仕事など)に非常に向いているとの評価です 。

そして何より、個人的な体験ですが、草木や髪の一本一本まで鮮明に見えるゲーム世界に触れた瞬間、「ああ、これが4Kの恩恵か…!」と感動しました。没入感って、4Kならではの体験なんですよね。

ゲーミングpcを4kで120fpsにおすすめの構成とゲーム対応状況

ここでは実際の推奨構成や、Steamでの対応タイトルのチェック方法、設定確認のポイントを紹介します。購入前に確認することで失敗を防げます。

  • 対応ゲームをsteamでチェック
  • 4k対応確認の方法と設定の見直しポイント
  • よくある質問:4k 120fps環境を構築する前に知っておきたいこと

対応ゲームをsteamでチェック

Steamストア自体には「4K対応」「120fps対応」と明記されているゲームは少ないですが、以下の方法で確認できます。

ゲームタイトルのストアページでは解像度の記載はほとんどありませんが、近年のPC向け3Dゲームの多くは4K表示が可能とされます(例:過去15年以内にリリースされたゲームの大半は解像度を問わずプレイ可能という見解)。

Steamのパフォーマンスモニター機能を活用すれば、実際の動作状況(FPS、CPU/GPU使用率、生成フレーム数など)をリアルタイムで確認可能です。

特にDLSSやFSRのようなフレーム生成技術がレンダリングにどれだけ寄与しているかも把握できます。

4k対応確認の方法と設定の見直しポイント

PCで「4K/120Hz」が実際に動作するかを確実に把握するには、以下の手順と設定確認が重要です。

1. ディスプレイ設定で「4K・120Hz」が選べるか確認

デスクトップを右クリック → 「ディスプレイ設定」「詳細ディスプレイ設定」 → 「アダプターのプロパティを表示」と進み、「全モードの一覧」から「3840×2160、120Hz」が選択できるかをチェックします。

また、使用しているHDMIケーブルおよびモニター側の入力ポートが HDMI 2.1 または DisplayPort 2.1 に対応している必要があります。

特にテレビの場合、ゲームモード強化HDMI(Enhanced HDMI)入力を有効化しないとリフレッシュレートに制限がかかる場合があります。

2. ディスプレイ側のモード設定(テレビやモニター本体)

一部のテレビでは、PCモードまたはゲームモードでないとフル性能を出せず、「4K/120Hz」が選択肢に表示されないことがあります。

上記モードを有効にすることで、リフレッシュレートの選択肢に「120Hz」が出現することが確認されています。

3. グラフィックドライバーと色空間の設定確認

NVIDIAコントロールパネルやAMD Adrenalinソフトウェアで、出力色形式(RGB、YCbCr 4:4:4 など)の設定を確認・変更し、表示精度やHDRの有効状態も併せてチェックしましょう

▼fpsをあげる方法について詳しいことはこちらの記事で紹介しています。
ゲーミングpcのfpsを上げる方法|初心者でもできる設定・環境改善の全手順

よくある質問:4k 120fps環境を構築する前に知っておきたいこと

本当に4Kで120fpsは達成できる?

達成は可能ですが、RTX 4090クラスのGPU+Ryzen 7 9800X3D(または同等の高性能CPU)の組み合わせが現実的です。例えばTech Buyers Guruの$2,500極上構成では、Ryzen 7 9800X3DとRTX 5070 Ti相当のGPUが選ばれ、4K環境に必要な処理能力が確保されています

予算はどれくらい必要?

4K 120fps環境の構築には高いスペックが求められるため、少なくとも20万円~25万円前後(約US$2,500)の予算が目安です。3000ドル超のプリビルド構成でも同様のハイエンドパーツがよく用いられます

レイトレーシングやアップスケーリングは必須?

はい。特にRTXシリーズではDLSS(フレーム生成)を活用することで、4K解像度でも120fpsに近づけやすくなります。FSRなどAMDの技術にも同様の効果が期待されます

まとめ ゲーミングpcを4kで120fps

ここまでの内容を簡単にまとめると、4Kで120fpsを安定して出すには、やはり相応の準備が欠かせません。

自分も最初に環境を整えたときは「本当にここまで違うのか」と驚いたほどで、画面のなめらかさや反応の速さは別次元でした。スペックを揃えるのは大変ですが、その先にある体験はそれ以上の価値があります。

とくに重要なポイントを絞ると以下の通りです。

  • RTX 4080以上のGPUとRyzen 7 7800X3Dなど高性能CPUの組み合わせが基本
  • メモリは32GB以上、SSDはNVMeを選んで快適なロード時間を確保する
  • モニターは4Kかつ120Hz以上に対応し、HDMI2.1やDP2.1が必須条件になる
  • 電源は850W以上の余裕を持ち、冷却は水冷や高エアフローケースを検討する
  • DLSSやFSRといったアップスケーリングを活用すると安定性が増す

こうして見ると、必要な条件は決して少なくありませんが、それだけ得られる満足感も大きいんです。私自身、最初に120fpsで動く映像を見たときの衝撃は今でも忘れられません。

正直「もう60fpsには戻れないな」と感じたほどです。これからPCを組む方も、まずは条件をひとつずつ確認してみてください。意外と手が届く範囲にあることに気づくはずです。

参照元

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この記事を書いた人

「ゲーミングPCナビ」編集長です。

PC歴10年以上・自作歴5年以上。PCやパーツを実際に検証・レビューしてきました。

「初心者でもわかりやすく、本当に信頼できる情報」をモットーに運営しています。

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