ゲーミングPCを選ぶとき「ゲーミングpcのcpuとグラボの優先はどっち?」って本当に迷いますよね。
この記事ではその不安を整理しつつ、実際にどう選べば快適に遊べるのかをまとめました。読んだあとには、自分に合った選び方がはっきり見えてくるはずです。だから、ちょっと気軽に読み進めてみませんか?
- cpuとグラボはどっちを優先する? 実際の違いと選び方の基準
- グラボの目安 解像度やfpsに合わせたおすすめの基準
- cpuの目安 快適に遊ぶために必要な性能のライン
- どっちが大事?ゲーム・動画編集 用途ごとに変わる優先順位の考え方
ゲーミングpcのCPUとグラボの優先順位で迷う人が知っておきたい基本知識
ゲーミングPCを選ぶ際に「CPUとグラボどちらを重視すべきか」は、多くの人が最初に悩むポイントです。ここでは基礎知識を整理し、判断材料を明確にします。
- cpuとグラボはどっちを優先する?
- グラボの目安
- cpuの目安
- どっちが大事?ゲーム・動画編集
- 違いは何?cpuとgpuの役割を整理
cpuとグラボはどっちを優先する?

ゲーミングPCを買うとき、「CPUとグラボはどっちを優先するか」は、遊びたいゲームの種類・解像度・予算によって変わってきますが、一般的な目安はこうです。
グラフィックの設定を上げたり、解像度(フルHD/1440p/4K)を高くしたいなら、まずグラボ(GPU)の性能を重視した方が大きな効果があります。
なぜならGPUが映像のレンダリング(描画)や影、テクスチャ、光の処理といった「見た目」に直結する処理を主に担当しているからです。
一方で、ゲームロジック・AI・物理演算・マルチプレイヤーの同期・ロード時間など、ゲームの「動き」や「操作の応答性」に影響する処理はCPUが担います。これらは「滑らかさ」や「快適さ」に直結するため、CPUも一定以上の性能が必要です。
つまり、普通のゲーミング環境(たとえばフルHD解像度、60fpsあたり)では、グラボを先に強くして、次にCPUを補強する方がコスパが良い場合が多いです。
逆に、解像度を上げたり高fpsを狙うのであれば、CPUとグラボ両方をバランスよく選ぶことが重要です。
さらに、もしCPUが弱すぎると、強いグラボを使っても性能を十分に引き出せない「ボトルネック」が発生します。グラボが力を持っていても、CPUが命令をさばけなければグラボが待たされてしまう状態です。
グラボの目安
「グラボ(GPU)の目安」とは、「どのぐらいの性能のグラフィックカードを選べば快適にゲームできるか」の指標です。
解像度(画面のきれいさ)やフレームレート(fps: 動きの滑らかさ)によって必要なグラボが変わります。以下を基準にすると分かりやすいです。
グラボの目安
解像度/用途 | 快適なfpsの目標 | 推奨グラボ(例) |
---|---|---|
フルHD(1920×1080)/中~高画質でゲームをしたい | 60fps以上 | Radeon RX 7600、RTX 4060など。コスパが良くて、最新のゲームも十分動かせる。 |
フルHDでさらに滑らかさを求める人(100fps~144fps) | 100–144fps | RTX 4060 Ti〜RTX 4070あたりが候補になる。画質を少し落とせばもっと高いfpsも可能。 |
1440p(2560×1440)/高画質で遊びたい | 60fps~100fps | RX 9060 XT 16 GB、RTX 5070などが目安。 |
4K(3840×2160)/高画質で滑らかな体験をしたい | 60fps前後 | RTX 5080、RX 9070 XTなどのハイエンドを選ぶ必要あり。できればDLSSやアップスケーリング技術も活用すると良い。 |
▼グラボについて詳しいことはこちらの記事で紹介しています。
ゲーミングPCgpuの目安|温度管理のコツとgpuなし構成の注意点
cpuの目安
「CPUの目安」とは、「どのくらいの性能のCPU(プロセッサ)を選べばゲームを快適に動かせるか」の基準のことです。
グラボ(GPU)と合わせて使う前提で、CPUがボトルネックにならないように選びたいポイントを以下にまとめます。
用途/シチュエーション | 必要な性能の目安 | 具体例/ポイント |
---|---|---|
エントリー~中レンジ(フルHD・60fpsクラス) | 4~6コア/8スレッド、または同等の性能。高くないクロック(動作周波数)でもOK。 | たとえば Intel Core i5-12400 / AMD Ryzen 5 5600あたり。余裕があればクロックが高いモデルを選ぶと反応が良い。 |
中~上中レンジ(フルHD高設定・1440p・高fps) | 6~8コア/12~16スレッド。クロックが高く、応答性も重視できるモデル。 | 例として Ryzen 7 9700X / Intel Core i7-14700Kなど。Tom’s Hardwareの調査でも、このクラスのCPUは多くの最新ゲームで十分な性能を発揮しています。 |
ハイエンド(4K、高fps、将来性重視) | 8コア以上/16スレッド以上が望ましい。さらにキャッシュ容量やTurbo(ブースト)性能も重要。3D V-Cache搭載モデルも選択肢。 | AMD Ryzen 7 9800X3D や Ryzen 9 9950X3D などがこのカテゴリ。最新のベンチマークで非常に高性能と評価されています。 |
▼cpuについて詳しいことはこちらの記事で紹介しています。
【準備中】
どっちが大事?ゲーム・動画編集
ゲームと動画編集、それぞれの場合に「CPU」と「グラボ」のどちらを重視すべきかを見てみましょう。用途によって答えは変わります。
ゲームの場合
- ゲームでは主に“見た目の処理”や“画面に出る情報量”を扱うため、グラボの性能が大きな影響を与えます。解像度を上げたり、グラフィック設定を高くするほど、グラボの力が問われます。
- ただし、ゲームにも「キャラクターの動き」「敵のAI」「物理演算(衝突や落下など)」など、CPUが処理する部分があります。ここが弱いと動きがカクついたり遅延を感じたりすることがあります。
ゲーム目的ならまずグラボをある程度強くして、次にCPUをそれに見合うレベルにするとバランスがいいです。
動画編集の場合
- 動画編集では、動画の切り貼り・エフェクト・色調補正・レンダリングなど、多くの処理がCPUに依存します。複数の動画を扱ったり高解像度(4Kなど)の動画を編集する場合は、CPUのコア数・スレッド数や処理性能が重視されます。
- 一方で、ソフトウェア(たとえば DaVinci Resolve や Adobe Premiere Pro など)によっては、「GPUで処理できる部分(GPUアクセラレーション)」もあり、プレビュー再生や一部のエフェクト・レンダリング、エンコードでグラボが役立ちます。
動画編集では、まず高性能なCPUを選び、余裕があればGPUも十分なものを用意するのが安心です。
違いは何?cpuとgpuの役割を整理

CPU(シーピーユー)とGPU(ジーピーユー)は、どちらもコンピュータの頭脳的な部分ですが、それぞれ得意な仕事が違います。
ゲームや映像を扱うときに、どの部分をどちらが受け持っているかを知ると「どっちを優先すべきか」の判断がしやすくなります。
CPU の役割(全体をまとめるコンピューティングの司令塔)
コンピュータの全体の指示を出す。OS(Windowsなど)を動かしたり、プログラムを起動したりするのがCPUの仕事。
ゲームの内部で「どう動くか」「敵や仲間がどこに行くか」「物理の計算」「操作入力を受けて反映するまでの処理」など、「ロジック(ルール)」「AI」「物理演算」に関係する部分を担当。
負荷が少ないものから重いものまで順番に処理をこなすことが得意(たとえば計算・読み込み・データ整理など)。
GPU の役割(見た目・映像・画の処理の専門家)
ゲームのキャラクター、風景、光の反射、影など「画を描く・表示する」部分を主に担当。グラフィックの美しさや滑らかさは多くGPUに依存。
多くのピクセル(画面の点)やテクスチャ(表面の模様)などを一度に処理するのが得意。たとえば、昼と夜の光の変化、水や煙のエフェクトなどを見るときや、画面分割・複数モニターに対応するときなど。
GPUアクセラレーション(映像処理をGPUに任せる仕組み)があるソフトでは、レンダリング・映像フィルター・アップスケーリングなどでGPUが処理を助け、作業を速く・滑らかにする。
ゲーミングpcのcpuとグラボの優先の選び方と実践的なポイント
実際にPCを組む際は、理論だけでなく「ボトルネック回避」「設定」「相性」など実用面も重要です。ここでは現場で役立つ視点を紹介します。
- ボトルネックを防ぐには?
- cpu・gpuの優先設定
- 組み合わせ・相性を踏まえた選び方
- よくある質問
ボトルネックを防ぐには?
PCでのボトルネックとは、あるパーツが性能の足かせになって、他の部分が十分に力を発揮できない状態のことです。たとえばGPUが高性能でも、CPUが追いつかないとGPUが待機することになります。
以下は、ボトルネックを防ぐための具体的な方法です。
ボトルネックを防ぐためのポイント
- CPUとGPUの性能をバランスよく合わせる
GPUが強すぎてもCPUが弱ければGPUを十分に使えず、逆もまたしかりです。Intelのガイドでも、CPUとGPUはお互いを活かせるような“バランス”が重要とされています。 - 用途(ゲーム/動画編集/4Kモニターなど)を考えて設計する
どのゲームをどの画質で、あるいはどんな編集をするかによって、CPUとGPUのどちらに負荷がかかるかが変わります。
用途に応じた構成にすることで、無駄に高価なパーツを買っても力を発揮できないということを防げます。 - モニターの解像度とリフレッシュレートを考慮する
高解像度(例:4K)や高リフレッシュレート(例:144Hz以上)のモニターを使うなら、GPUの性能を先に確保した方が効果が出ます。
逆に低〜中程度の画質/60Hz前後なら、GPUだけでなくCPUにも余裕があれば十分です。 - 設定を調整する
ゲーム内の画質設定(影の表現・テクスチャの質・アンチエイリアスなど)を少し下げたり、GPUを有効活用できるモード(DLSS、FSRなど)を使うことで、GPUの負担を軽くし、ボトルネックを和らげることができます。 - 十分なメモリ(RAM)と速いストレージを用意する
RAMが足りなかったり、データを読み込む速度が遅いストレージ(古いHDDなど)だと、CPUやGPUの力を発揮しきれず、全体が遅く感じることがあります。SSDへのアップグレードや16GB以上のRAMを使うのが目安です。 - 適切な冷却・電源を確保する
高性能なCPUやGPUは発熱します。発熱によって性能が下がることがあるので、冷却(ケース内のファン配置や空気の通り道の確保など)も考慮することが重要です。また電源ユニットが弱いと性能が出ないケースもあります。
cpu・gpuの優先設定
PCやゲームで「CPU・GPUの優先設定」をするというのは、どのアプリ(ゲームなど)がGPU(グラフィックカード)を使うか・どのCPUが処理を担当するかを、システムに指示して“効率よく動くようにする”ことを意味します。適切に設定すると、性能を無駄にしずに快適さが上がります。
以下、主な方法と注意点です。
主な設定方法
- Windowsの「グラフィック設定」でアプリごとに優先GPUを指定する
「設定 → システム → ディスプレイ → グラフィック設定」から、ゲームの実行ファイル(.exe)を登録し、「高パフォーマンス(High performance)」を選ぶことで、外付け・専用GPU(ディスクリートGPU)を使うようにできます。
これにより、統合GPU(CPU内蔵グラフィック)が使われず、GPUの性能を活かせます。 - グラフィックドライバのコントロールパネルで設定を確認/変更する
NVIDIAやAMDの専用ソフトでは、アプリごとの設定で「どのGPUを使うか」「優先モード」などが指定できることがあります。
そちらで「高パフォーマンスGPUを使う」を選べば、ゲームなどグラフィック負荷が高いものがGPUを使いやすくなります。 - 電源管理プランを「高パフォーマンス」にする
Windowsの電源設定で「省電力」より「高パフォーマンス」や「最大パフォーマンス優先」のようなプランを選ぶと、CPU/GPUともに性能を制限されにくくなるため、設定の優先度が高いアプリが本来持つ力をより発揮しやすくなります。
組み合わせ・相性を踏まえた選び方
ベンチマークやレビューを参考にする
実際にそのCPUとGPUの組み合わせでテストしたデータを見ると、本当にどれくらいfpsや動きが滑らかになるか分かります。
レビューで「このGPUはこのくらいのCPUと組ませるとボトルネックが小さい/大きい」という情報があれば、それを基に選ぶと安心です。
同じ世代・同じランク内で揃える
できるだけCPUもGPUも「同じ世代」または「似た性能レベル(ミドルクラス/ハイエンドなど)」で揃えると無駄が少なくなります。
例えばハイエンドGPUを使うなら、そのGPUを活かせるだけの高性能なCPUを選ぶ。逆にCPUに大きなスペックを求めずともそのクラスのGPUを搭載すれば、見た目の処理が追いつかないことがあります。
解像度やモニター性能との相性を考える
どんな画面で遊ぶか(フルHD/1440p/4K)やモニターのリフレッシュレート(60Hz/120Hz/144Hzなど)を先に決めて、それに見合った組み合わせにすると無駄が少ないです。
高解像度・高リフレッシュレートで遊びたいならGPUを強めに、そうでなければGPUをミドルクラスにしてCPUを少し余裕あるものにするなど。
ボトルネックチェッカーなどツールを活用する
Web上にある「CPUとGPUのボトルネックを計算するツール」を使うと、自分が考えている組み合わせがどれくらいバランス良く動くかの目安が分かります。
ただしツールの結果はあくまで参考で、「実際のゲーム」「冷却」「電源」など他の要素でも変わるので注意が必要です。
将来を見越した余裕を持たせる
最新のゲームやアップデートで要求が上がることを考えて、少し余裕があるCPU・GPU構成にすると長く使えます。
たとえば今より上の画質設定を試したいなら、その分GPUを少し強めにしておくとか、CPUの世代をひとつ先まで視野に入れるなど。
よくある質問
- CPUよりグラボを重視した方がいいって聞きますが、いつそういう判断をすべきですか?
-
フルHDや1440pで高画質を出したいゲームをプレイするなら、まずグラボを強めにするのが効果的です。画の綺麗さや影・エフェクトなど、多くの見た目部分はグラボが主に担当します。CPUがあまりに弱いと動きに遅れやカクつきが出ることはありますが、まずは見た目重視ならグラボを優先する方がコスパがいいことが多いです。
- 動画編集や配信もやりたいけど、ゲームもしたい場合、どちらに重きを置けばいいですか?
-
ゲームだけならグラボ優先が定番ですが、動画編集や配信を含めるならCPUの性能もかなり重要になります。編集やエフェクト処理、書き出しなどはCPUに負荷がかかる仕事が多いため、少なくとも中~上位のCPUを選んでおいた方が後悔が少ないです。
- GPUに性能を投資したけどCPUが足りないとどうなりますか?
-
CPUが弱いと“ボトルネック”が発生します。これはGPUがどんなに高性能でも、ゲームの処理をCPUが追いつけないせいで、全体のfps(動きの滑らかさ)が落ちたり、ラグが増えたりする現象です。つまり、GPUだけ強くてもCPUとのバランスが悪いと性能を十分に発揮できません。
まとめ ゲーミングpcのcpuとグラボの優先
ここまでの内容を簡単にまとめると、ゲーミングPC選びで「CPUとグラボどっちを優先するか」は、人によって答えが変わる部分でした。
ただ、何となく感覚で決めると後悔することも多いので、冷静に整理しておくと安心です。そこで、ポイントを絞ると以下の通りです。
- フルHDや1440pで快適に遊ぶなら、まずはグラボを優先して選ぶこと
- 動画編集や配信も考えるなら、CPUの性能をしっかり確保しておくこと
- CPUとグラボのバランスを意識して、どちらかが弱すぎない組み合わせにすること
- モニター解像度やリフレッシュレートに合わせて構成を決めること
- 将来性を考え、少し余裕のあるスペックにしておくと長く使えること
こうしてみると、結局は「自分が何をしたいか」によって優先すべきものが決まります。ゲームを思い切り楽しみたいのか、動画や配信もこなしたいのか、そのスタイルに合わせて選ぶのが一番納得できますよ。迷ったときは、今回の基準を参考にしながら、自分の遊び方や作業環境をイメージしてみてください。
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