「ゲーミングpcの自作相場と予算ってどのくらい必要?」そんな不安を持つ人は多いですよね。
でも相場や予算を知っておくと、安心してパーツを選べるんです。
この記事ではゲーミングpcの自作相場と予算を実体験ベースでわかりやすく解説していくので、これから挑戦したい人にきっと役立つと思います。
- ゲーミングpcの自作相場と予算の基本|初心者がまず知っておきたい金額感
- 作る値段の目安|目的別にどれくらいかかるかがすぐわかる
- 必要なものと初期投資|最低限そろえるべきパーツや工具を整理
- いくらあれば最低限作れるの?|予算を抑えて始めたい人向けのリアルな指標
ゲーミングpcの自作相場と予算を理解するための基本知識
ゲーミングPCを自作する際の相場や予算の基礎を理解することで、失敗を避けた賢い選択ができます。
国内調査によると、自作PCの平均予算は10万~15万円が中心です。
- 自作の予算相場はいくら?作る値段の目安
- 必要なものと初期投資
- いくらあれば最低限作れるの?
- おすすめ構成
自作の予算相場はいくら?作る値段の目安
一般的に、自作ゲーミングPCの予算は「5万〜30万円くらい」と言われていますが、目的によっておすすめの目安が変わります。
- 格安タイプ(約7万円前後)
アプリや軽い用途に必要な最低限の性能で、たとえば Core i3 や Ryzen 3 を使った構成です。 - ミドルクラスタイプ(約10万円前後)
フルHDのゲームや日常作業を快適にこなせるバランス型。Core i5 や Ryzen 5、SSD 512GBなどが中心です。 - 高性能タイプ(15万円台)
最新のパーツを使い、将来のアップグレードにも対応しやすい構成で、長く使いたい方におすすめです。
必要なものと初期投資

自作ゲーミングPCを作るには「必要なパーツ」と「はじめに準備する工具や費用(初期投資)」の両方を知っておくことが大切です。
必要なパーツ(本体を作るために必須)
以下の部品が揃っていないと、PCは動きません。最低限でもこの構成が基本です:
- CPU(頭脳にあたる部品)
- GPU(グラフィック描写担当)
- マザーボード(部品同士をつなぐ土台)
- メモリ(RAM:作業の一時記憶)
- ストレージ(データ保存用、SSD推奨)
- 電源ユニット(PSU:全体に電力を送る)
- PCケース(全てをおさめる箱)
- OS(パソコンを動かすためのソフト)
初期投資に必要な工具・準備
パーツに加えて、組み立てに必要な道具や準備も把握しておきましょう
- プラスドライバー(特に#2サイズが便利、精密なM.2用に#0もあると安心)
- 静電気防止リストバンド(静電気による部品破損を防ぐ)
- ケーブルタイやピンセット(配線整理や細かい作業に役立ちます)
- CPUグリス(熱伝導をよくして冷却性能を高めます)
作業スペースとしては、広くて明るい机が理想です。パーツを直接机に置かず、箱などの上で組み立てると傷つきにくくおすすめです。
初期投資の目安(パーツ費用の参考例)
各パーツにかかる一般的な価格帯は、以下のとおりです。
パーツ | おおよその価格 |
---|---|
CPU | 約20,000〜80,000円 |
GPU | 約22,000〜160,000円 |
マザーボード | 約20,000〜30,000円 |
メモリ | 約7,000〜10,000円 |
ストレージ | 約7,000〜8,000円 |
電源ユニット | 約9,000〜11,000円 |
PCケース | 約6,500〜9,500円 |
OS | 約20,000円 |
CPUクーラー | 約7,800〜18,000円 |
これらを合算すると、本体の初期パーツコストだけで約10万円前後で組むことが可能ですが、性能重視なら30万円程度の投資も考慮しましょう。
▼自作以外の相場について詳しいことはこちらの記事で紹介しています。
ゲーミングpcで全部でいくら?初心者が失敗しない周辺機器と予算配分の完全ガイド
いくらあれば最低限作れるの?
自作ゲーミングPCを「最低限の構成」で作るなら、本体パーツのみで約10万円前後が現実的な目安です。
多くの専門サイトでも「最低限のゲーミング自作PCは10万円前後で組める」とされており、一般的な初期構成として定着しています。
- 10万円前後: フルHD(1920×1080)でのゲームが中〜高設定で遊べる「最低限」構成としておすすめされる価格帯です。
一方、さらに費用を下げたい場合として
- 7~8万円: OSを含めた本体パーツのみで構成できる場合もありますが、この価格帯ではスペックがかなり限定され、快適なゲーム体験にはやや厳しいことが多いです。
- 5万円台: 中古パーツや内蔵GPUを活用すれば理論上は可能ですが、最新ゲームには対応しづらく、「最低限」と呼ぶには性能不足になりがちです。
おすすめ構成
自作ゲーミングPCを「バランスよく使える構成」にするには、以下のような組み合わせがおすすめです。
- CPU(パソコンの頭脳): Ryzen 5 7600X(安いのにゲーム向き)
→ 性能と価格のバランスが良く、人気のミドルスペック - グラフィックボード(GPU。ゲーム画面を描く部分): RTX 3060 または同価格帯のもの
→ フルHDや少し高解像度でも快適に動かせます - メモリ(作業やゲーム中の一時記憶): 16GB以上
→ 十分な容量で最新ゲームもスムーズに - 電源ユニット(PC全体に電力を送る): 信頼できる50%余裕のもの(例:750W程度)
→ 将来のパーツ追加にも備えられます - SSD(データの読み書きが速い保存スペース): 1TBのNVMe SSD
→ 起動もゲームの読み込みも速くて快適
ゲーミングpcの自作相場と予算ごとの具体例と実際の体験談
実際の予算ごとに構成例を確認することで、コスト感と性能のイメージが掴めます。
アンケート調査でも「20万以下で十分快適」と答える自作ユーザーが多数を占めています。
- 5万で自作
- 10万で自作
- 15万で自作
- 20万で自作
- 自作はやめとけと言われる理由と反論
- よくある質問と初心者が不安に思うポイント
5万で自作
予算5万円でゲーミングPCを自作するのは、大変ですが部分的に可能です。 主に内蔵グラフィック(APU)を活用し、見た目や性能に制限を設けるのがポイントです。
たとえば、Ryzen 5 5600G(グラフィックス付きCPU)を使った構成なら、単体のグラフィックスカードを用意せずに済み、5万円台で組む例もあります。SSDやメモリ16GB、簡易的なケースを組み合わせることで、ネットや軽めのゲームには対応できます。
ただし、最安構成でもOS代を入れると予算オーバーになりがちであるため、無料のOSや旧世代パーツを活用する工夫も必要です。
また、OSを含めて本当に5万円以内に収めるには、かなり厳しく、パーツや性能には大きな妥協が必要という声もあります。特にGPUを別に追加する余裕はなく、3Dゲームを快適に動かすには期待しない方が現実的です。

10万で自作
10万円ほどあれば、自作ゲーミングPCでも十分に使える構成が組めます。
2025年8月時点の情報によれば、以下のような組み合わせが目安として参考になります。
Ryzen 7 5700X+Radeon RX 7600といったパーツを使った構成が人気で、合計約10.7万円で実現可能とされています。
他にも「Ryzen 5 5600GT(APU)+RTX 3050」で、フルHDゲーミングが快適に楽しめるコストパフォーマンス重視の構成が紹介されています。


15万で自作
15万円あれば、多くのゲームを高画質かつ安定して楽しめるゲーミングPCを自作できます。将来のアップグレードを見据えた構成も可能です。
実際の構成例(2025年8月時点)
PCBuildNetによる「15万円で組むゲーミングPC構成」では、以下のパーツ構成・価格が紹介されています。
- Ryzen 5 7600X(CPU) … 約26,400円
- Radeon RX 9060 XT(GPU) … 約62,200円
- DDR5 32GB(メモリ) … 約10,300円
- M.2 SSD 1TB(ストレージ) … 約8,080円
- ASUS TUF GAMING B650M-E WIFI(マザーボード) … 約18,200円
- 電源(650W Bronze) … 約5,700円
- ケース ZALMAN Z1 Iceberg … 約7,450円
- CPUクーラー Thermalright AssassinX 120 … 約2,400円
- Windows 11 Home(OS) … 約14,700円
合計:約155,300円
この構成なら、最新ゲームを高画質で快適に遊べる性能があり、将来的なパーツ交換や増設にも対応しやすい構成です。
20万で自作
約20万円の予算があれば、ゲーミングもクリエイティブ用途も安心の余裕ある構成が組めます。
たとえば、PCパーツとOSを含めた構成例としては、以下の組み合わせがおすすめです。
- CPU:Ryzen 7 7700X(約45,900円)
- GPU:Radeon RX 7800 XT(約75,200円)
- メモリ:DDR5 32GB(約12,000円)
- SSD:M.2 SSD(1TB)(約8,480円)
- マザーボード:PRO B650M‑A WiFi(約16,996円)
- 電源:750W ゴールド電源(約11,125円)
- PCケース:ZALMAN Z1 Iceberg(約6,448円)
- CPUクーラー:MSI MAG CORELIQUID M240(約8,980円)
- OS:Windows 11 Home(約14,696円)
合計:約199,788円 に収まり、まさに20万円以内で完成可能です!
自作はやめとけと言われる理由と反論
よく聞かれる「自作はやめとけ」という言葉には、確かに一理ある部分があります。しかし、それらを理解した上で対策すれば、自作には大きなメリットもあるのです!!
言われる理由
- 思ったより安くならないことがある
自作の目的が「コスト削減」だったとしても、パーツの価格変動やタイミング次第で、BTO(注文組立)とほぼ同じになってしまうことがあります。選定にも工夫が必要です。 - 専門知識や手間が必要
パーツの相性や組み立て、問題が起きた際のトラブルシューティングには、ある程度の知識や時間が求められます。初心者には難しく感じられることもあります。 - 保証が複雑で自己責任になる部分が多い
部品ごとに異なる保証制度の確認や、トラブル発生時に自分で対処しなければならない手間があります。BTOのように一括で保証される安心感はない点もデメリットです。 - 組み立てやトラブル対応が大変
誤って接続したり、相性問題で動作しなかったり、BIOS設定がうまくいかなかったり…初心者がつまずきやすい部分は多いです。
反論:でも、自作にはこんな良さがある!
- 自分好みにパーツを選んで組める自由さ
必要な性能や好みに合わせて細かくカスタマイズできるのは、自作最大の魅力です。 - コスパがいい構成も実現可能
高性能構成を自作すれば、同じ性能をBTOで買うより安くなりやすいこともあります。 - 自分で組んだPCなら問題解決も自分でできる知識が身につく
故障時にも自分で原因を探せるようになり、長く使う力が養えます。 - 挑戦として、成功したときの満足感が大きい
組み立て〜動作まで自分で完成させた達成感は、自作ならではの喜びですよね。
よくある質問と初心者が不安に思うポイント
- 初心者でも自作PCはできますか?
-
自作PCは「自分で組みたい」という気持ちさえあれば、初心者でも十分チャレンジ可能です。実際、多くの人が初めての自作に成功しています。
- 何を調べれば失敗せずに作れますか?
-
この3つをチェックしましょう
- 必要なパーツの種類(CPU、GPU、メモリ、マザーボードなど)
- パーツ同士の互換性(特に「CPUとマザーボード」「メモリとマザーボード」「ケースとパーツのサイズ」)
- 組み立ての手順【順番やケーブルの扱い方など】
- パーツ選びが一番難しい?おすすめの方法は?
-
選ぶのは時間もかかりますし悩みますが、対策があります!
- 構成シミュレーター(PCPartPickerなど)で互換性を簡単にチェック
- 初心者向けの構成例やBTOショップのアドバイスを参考にすると安心です
まとめ ゲーミングpcの自作相場と予算
ここまでの内容を簡単にまとめると、自作ゲーミングPCの相場や予算は思った以上に幅広いんですよね。
安く作ろうと思えば工夫できるし、しっかり投資すれば数年は快適に遊べます。だからこそ、どのラインで妥協して、どこにこだわるかがすごく大事になります。
特に初心者の方に伝えたいのは、パーツを選ぶ楽しさも含めて「相場と予算を知っておくこと」が安心につながるということです。無理に高額構成を目指す必要はなく、自分の遊び方に合った構成を探せば失敗も少なくなります。僕自身も最初は10万円台のミドルクラスから始めましたが、それでも十分満足できました。
ポイントを絞ると以下の通りです。
- 自作ゲーミングPCの相場は5万〜30万、中心は10万〜15万円前後
- 最低限の構成なら10万円前後が安心ライン、工夫次第で7〜8万円台も可能
- CPU・GPU・電源の選び方が快適さを大きく左右する
- 工具や作業環境といった初期投資も意外と大切になる
- 自作は不安もあるけど、知識と達成感が大きなメリットになる
自作に挑戦するときは、価格だけでなく保証や互換性も意識して選んでみてください。少し慎重に準備すれば、思った以上に安心して楽しめますよ。自分だけの一台を作るのは本当にワクワクする体験なので、この記事がその一歩を後押しできたら嬉しいです。
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