ゲーミングPCのLANケーブル規格はどれが正解?カテゴリ別おすすめと選び方を徹底解説

「ゲーミングPCのLANケーブルって、結局どの規格を選べばいいの?」 「Cat6?Cat6A?Cat7?ネットで調べるほど、どれが正解かわからなくなる…」 「高いケーブルを買えばとりあえず安心?」

オンラインゲームで勝ちたいのに、回線まわりの知識がなくて不安になる気持ち、めちゃくちゃわかります。

私も最初はとりあえずCat8を買って「これで完璧だろ」と思っていた時期がありました。でも実際に検証してみたら、家庭環境ではまったく意味がなかった……なんて経験をしています。

ゲーミングPCのLANケーブル規格は種類が多いうえに、フラットや光るケーブルなど形状の選択肢もあって、初めて選ぶ人が迷うのは当然です。

ゲーミングPC実機検証200台以上・自作PC50台以上の経験をもとに、忖度なしで解説します!

そこで本記事では、ゲーミングPCのLANケーブル規格の基礎知識から、用途別のおすすめモデル、よくある失敗パターンまで、まるっとまとめました。

この記事を読み終わるころには「自分にはこれだ!」というケーブルが迷わず選べるようになります。

それではいきましょう!

この記事を読んでわかること
  • カテゴリごとの通信速度の違いと選び方の基準
  • cat8が家庭用ゲーム環境に不要な理由
  • 有線とWi-Fi、ゲームに有利なのはどちらか
  • 用途別おすすめLANケーブル厳選3モデル
目次

ゲーミングPCのLANケーブル規格を選ぶ前に知っておくべき基礎知識

ゲーミングPCのLANケーブル規格を選ぶうえで、まず押さえておきたいのがカテゴリごとの通信速度の違い、cat8の必要性、ケーブルなし(Wi-Fi)との比較、接続の繋ぎ方、そしてケーブルの長さの目安です。

なお、総務省「令和6年版 情報通信白書」によると、日本の固定系ブロードバンドのダウンロードトラヒックは2023年11月時点で前年同月比18.1%増と年々増加しており、回線速度をフルに活かせるLANケーブル選びの重要性はますます高まっています。

ここでは、購入前に知っておくべき基礎知識を5つに分けて解説します。

カテゴリごとの通信速度・帯域幅の違いを一覧で比較

LANケーブルには「カテゴリ(Cat)」という規格があり、この数字によって最大通信速度と帯域幅(周波数)が変わります。

ざっくり言うと、数字が大きいほど速くて高性能です。

ただし、数字が大きければ良いというわけでもありません。自分の回線速度に合ったカテゴリを選ぶのがコスパ的にもベストです。

以下の表で、主要なカテゴリの違いを一覧にまとめました。

スクロールできます
カテゴリ最大通信速度帯域幅ゲーム用途の目安
Cat5e1Gbps100MHz最低限。ライトなゲームならOK
Cat61Gbps250MHz一般的なオンラインゲームに十分
Cat6A10Gbps500MHzFPS・格ゲーなど本気勢にはここがベスト
Cat710Gbps600MHz高性能だがSTP仕様で注意点あり
Cat825Gbps/40Gbps2,000MHzデータセンター向け。家庭には不要

ポイントは「契約している回線速度を超えるカテゴリを選んでも、速くはならない」ということです。

たとえば、1Gbpsの光回線を使っているなら、Cat6やCat6Aで十分にその速度を活かせます。

200台以上のゲーミングPCを検証してきましたが、1Gbps回線でCat6AとCat7を比べても、実測値にほぼ差はありませんでした。
回線速度とカテゴリの「つり合い」が大事です。

cat8は本当に必要?

結論から言うと、ゲーミングPC用途でcat8はほぼ必要ありません。

理由は大きく3つあります。

① そもそも家庭用に作られていない

cat8はデータセンターでの使用を想定した規格です。最大通信速度40Gbps、帯域幅2,000MHzというスペックは、一般家庭のネット環境(1Gbps〜10Gbps)では完全にオーバースペックです。

② STPケーブルしか存在しない

cat8はすべてシールド付きケーブル(S/FTPなど)です。本来、STPケーブルはルーターなどの機器側にアース処理(接地)がされていないと、逆にノイズを拾いやすくなります。

一般家庭のルーターはアース処理に対応していないものがほとんどなので、cat8を使うことでかえって通信が不安定になる可能性もあるんです。

③ ケーブルの最大長が短い

cat8の規格上の最大チャネル長は30m(パーマネントリンクは24m)です。Cat5e〜Cat6Aの100mと比べるとかなり短く、部屋をまたいで配線したい場合には向いていません

④ 価格が高い

同じ長さで比べると、cat8はCat6Aの2〜3倍の価格になることもあります。性能を活かせない環境で高いお金を払うのは、もったいないですよね。

ケーブルなしのWi-Fi接続とどっちがゲームに有利?

ゲーミングPCでオンラインゲームをプレイするなら、ケーブルなし(Wi-Fi)よりも有線LANの方が圧倒的に有利です。

一番の理由は、Ping値(応答速度)の安定性にあります。

Ping値とは、自分のPCからゲームサーバーまでデータが往復するのにかかる時間のこと。この数値が低いほど、操作がすぐに反映されて快適にプレイできます。

FPSや格闘ゲームなど、一瞬のラグが勝敗を分けるジャンルではPing値15ms以下が理想とされています。

Wi-Fiだとこんな問題が起きやすいんです。

Wi-Fiだとこんな問題が起きやすいんです。

壁や家具などの障害物で電波が弱くなる

電子レンジやBluetooth機器と電波が干渉する

家族が同時にネットを使うと帯域を奪い合う

Ping値が不安定に上下して、突然ラグが発生する

一方、有線LANなら物理的にケーブルで直結しているので、こうした外部の影響をほぼ受けません。

通信速度の「最大値」はWi-Fi 6Eなどで有線に迫る数字が出ますが、ゲームで大事なのは最大値ではなく「安定して低いPing値を維持できるか」です。

とはいえ、どうしてもケーブルなしで使いたい場合もあると思います。その場合は、ルーターをPCの近くに置く、Wi-Fi 6E以上に対応したルーターを使う、5GHz帯で接続する、といった工夫でかなり改善できます。

ただ、それでも有線LANの安定性には及ばないのが正直なところです。

接続の繋ぎ方で回線速度が変わる?

変わります。 というか、意外とここで損をしている人が多いです。LANケーブルの規格をしっかり選んでも、接続の繋ぎ方が間違っていると本来の速度が出ません。

チェックすべきポイントは以下の3つです。

① ルーターからPCまで直接つなぐのが基本

「ONU(光回線の終端装置)→ ルーター → PC」という流れが、最もシンプルで速度が出やすい繋ぎ方です。

間にスイッチングハブを挟むと、機器をたくさんつなげて便利ですが、ハブの規格が古いとボトルネック(速度の足を引っ張る原因)になります。

② 途中の機器がギガビット対応か確認する

たとえば、10Gbps対応の光回線+Cat6Aケーブルを使っていても、間にあるスイッチングハブが100Mbpsまでしか対応していなかったら、速度は100Mbpsで頭打ちです。

ネットワークの速度は、経路上で一番遅い機器に合わせて制限されるということを覚えておいてください。

③ 二重ルーターになっていないか確認する

ONU一体型ルーターにさらに別のルーターをつないでいると、「二重ルーター」状態になり、通信速度が低下したり接続が不安定になることがあります。

心当たりがある方は、追加したルーターを「ブリッジモード(アクセスポイントモード)」に切り替えてみてください。

長さは何メートルがベスト?設置環境別の目安

LANケーブルの規格上の最大長は100mです(Cat5e〜Cat7の場合)。

100mを超えると信号が弱くなって、通信が不安定になるリスクがありますが、一般家庭で100mを超えることはまずないので、そこまで心配する必要はありません。

じゃあ「短ければ短いほどいいのか?」というと、100m以内であれば長さによる速度差はほぼゼロです。

5mのケーブルと20mのケーブルで実測を比べても、体感できるような違いは出ません。

大事なのは、設置環境に合った「ちょうどいい長さ」を選ぶことです。

ケーブルが長すぎると余った部分がグチャッとなって見た目が悪いですし、ホコリが溜まりやすくなります。逆に短すぎると引っ張られてコネクタ部分に負荷がかかり、断線の原因になります。

設置環境別の目安はこんな感じです。

デスク周りだけ(ルーターがすぐそば) → 1〜3m

同じ部屋の端から端まで → 5〜10m

隣の部屋まで壁沿いに配線 → 10〜20m

階をまたぐ配線 → 20〜30m

購入前にメジャーで実際の距離を測って、+1〜2mの余裕をもたせた長さを選ぶのがおすすめです。ギリギリの長さを買うと、家具の配置を変えたときに届かなくなって買い直し……なんてことになりかねません。

ゲーミングPCのLANケーブル規格別おすすめモデルと失敗しないコツ

基礎知識を押さえたところで、ここからはゲーミングPCのLANケーブル規格ごとのおすすめモデルと、失敗しない選び方のコツを紹介します。

形状(フラット・スタンダード)、有線LANケーブルのおすすめ製品、そしてよくある質問まで、購入前に知りたい情報をまとめました。

後悔しない選び方は「用途×回線速度」で決まる

LANケーブルの選び方で一番大事なのは、「自分がどんなゲームをするか」と「契約している回線速度」の掛け合わせで考えることです。

高いカテゴリのケーブルをとりあえず買っておけば安心……と思いがちですが、回線速度以上のケーブルを選んでもお金のムダになります。

逆に、回線速度に対してケーブルの規格が低すぎると、せっかくの速い回線を活かしきれません。

以下を目安にすると、自分にピッタリのカテゴリがすぐにわかります。

① まず、自分の回線速度を確認する

  • 契約が1Gbpsの光回線 → Cat6またはCat6AでOK
  • 契約が10Gbpsの光回線 → Cat6Aが必須

② 次に、プレイするゲームのジャンルで絞る

  • RPG・シミュレーション・カードゲームなど → そこまでシビアじゃないのでCat6で十分
  • FPS・格闘ゲーム・MOBAなど → Ping値の安定が命なのでCat6Aがおすすめ

つまり、ほとんどの人はCat6かCat6Aのどちらかを選べば間違いないということです。

ぶっちゃけ、ゲーミングPC環境では「Cat6AのUTP(シールドなし)スタンダードタイプ」が最適解です。
50台以上の自作PCを組んできた経験上、ここに落ち着く人が9割ですね。

フラットタイプはゲーミング用途に向いている?

結論から言うと、ゲーミング用途にはフラットタイプよりスタンダード(丸型)タイプの方がおすすめです。

フラットタイプのLANケーブルは、その名のとおり平らな形状をしています。薄くてペタンコなので、ドアのすき間やカーペットの下に通しやすいのが最大のメリットです。

見た目もスッキリするので、「配線をキレイにしたい」という人には魅力的に感じるかもしれません。

ただし、ゲーミング用途では以下のデメリットが気になります。

フラットタイプのデメリット

  • ノイズに弱い … ケーブルが薄いぶんシールド処理がしにくく、電子レンジやBluetooth機器などの電磁波の影響を受けやすい
  • 長距離配線に向かない … ノイズ耐性が低いため、10m以上の長い配線では通信が不安定になることがある
  • 耐久性が低い … 薄いので引っ張られた際にダメージを受けやすく、断線リスクがスタンダードタイプより高い

一方、スタンダードタイプは芯線がしっかりねじり合わされた構造(ツイストペア)になっているため、ノイズに強く、長距離でも安定した通信ができます。

ゲーミングPCで使うなら、通信の安定性を最優先にしてスタンダードタイプを選びましょう。

ただし、「ルーターがデスクのすぐ横にあって、1〜2mしか配線しない」という場合は、フラットタイプでも体感できるほどの差は出にくいです。設置環境に合わせて判断してみてください。

有線LANケーブルのおすすめモデル厳選3選

ここでは、ゲーミングPC環境で実際に使って信頼できる、有線LANケーブルのおすすめを3つ紹介します。

すべてCat6A・スタンダードタイプという、ゲーミング用途に最適な条件を満たしたモデルです。

サンワサプライ KB-T6ATS(Cat6A・単線)

引用
  • カテゴリ:Cat6A
  • 構造:単線・UTP・スタンダードタイプ
  • 特徴:10ギガビットイーサネット完全対応。三重構造のツメ折れ防止コネクタを採用しており、頻繁に抜き差ししても壊れにくい
  • こんな人向き:5m以上の長めの配線をしたい人。単線タイプなので長距離でも信号が安定しやすい

エレコム LD-GPAT(Cat6A・より線)

引用
  • カテゴリ:Cat6A
  • 構造:より線・UTP・スタンダードタイプ
  • 特徴:500MHzの高周波帯域に対応。ケーブルが柔らかく曲げやすいので、デスク周りの取り回しがラク。ツメ折れ防止のダブル構造コネクタも安心ポイント
  • こんな人向き:デスク周りの短い距離(1〜5m)で使いたい人。より線なので柔軟性が高く、狭いスペースでも配線しやすい

バッファロー BSLS6ANU(Cat6A・より線)

引用
  • カテゴリ:Cat6A
  • 構造:より線・UTP・スタンダードタイプ
  • 特徴:180度曲げても折れない新素材のツメを採用。コネクタ部分の持ちやすさにもこだわったデザインで、抜き差しが多い環境でも快適に使える
  • こんな人向き:コスパ重視で選びたい人。手頃な価格ながら十分な性能で、最初の1本として間違いない選択肢

どれを選んでもゲーミングPC用途には十分ですが、迷ったらサンワサプライ KB-T6ATS(長距離向き)かエレコム LD-GPAT(短距離向き)の2択で、配線の長さに合わせて決めるのがおすすめです。

LANケーブル選びでよくある質問をまとめて解決

Cat6とCat6A、どっちを買えばいいですか?

迷ったらCat6Aを選んでおけば間違いありません。 価格差は数百円程度なのに、最大通信速度は1Gbps→10Gbpsと大幅にアップします。今は1Gbps回線でも、将来10Gbps回線に乗り換えたときにケーブルを買い替えずに済むので、コスパ的にもCat6Aがおすすめです。

より線と単線、ゲーミングPCにはどっちがいい?

5m以下の短い配線なら「より線」、5m以上の長い配線なら「単線」がおすすめです。より線は柔らかくて取り回しがラクですが、長距離だと信号が弱くなりやすいです。単線はケーブルが硬めですが、長距離でも信号が安定します。

 STPケーブルとUTPケーブルはどっちがいい?

一般家庭のゲーミングPC環境ではUTP(シールドなし)ケーブルで十分です。STP(シールド付き)ケーブルは、本来ルーターなどの機器側にアース処理が必要です。家庭用ルーターはアース非対応のものが多いため、STPケーブルを使うと逆にノイズを拾いやすくなるリスクがあります。

まとめ:ゲーミングPCのLANケーブル規格は「Cat6A」を軸に選べば失敗しない

ここまで、ゲーミングPCのLANケーブル規格について基礎知識からおすすめモデルまで解説してきました。

カテゴリの種類が多くて迷いがちですが、実はそこまで難しい話ではありません。

自分の回線速度とプレイするゲームのジャンルさえ把握できれば、最適なケーブルは自然と絞り込めます。

記事全体のポイントを絞ると、以下のとおりです。

  • ゲーミングPC用途ならCat6AのUTP・スタンダードタイプが最適解。コスパ・性能・扱いやすさのバランスが一番良い
  • cat8は家庭環境ではオーバースペック。STPケーブルしか存在せず、アース未対応のルーターでは逆効果になるリスクもある
  • 有線LANはWi-Fiよりも圧倒的にPing値が安定する。FPSや格闘ゲームなど、一瞬の遅延が命取りになるジャンルでは有線一択
  • ケーブルだけでなく、途中の機器の規格も必ず確認する。ハブやルーターが古いと、せっかくの高性能ケーブルがムダになる
  • フラットタイプより、ノイズに強いスタンダードタイプを優先する。見た目はLEDテープなど別の方法で整えるのが賢い順番

LANケーブルはゲーミング環境の中でも地味なパーツですが、回線の安定性に直結する重要なアイテムです。

たった数百円〜千円の差で快適さが大きく変わるので、ぜひこの記事を参考に自分に合った1本を選んでみてください。

参照元

  1. 総務省「令和6年版 情報通信白書|トラヒックの状況」 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/html/nd212240.html
  2. エレコム「LANケーブルの選び方 – エレコム製品購入ガイド」 https://www.elecom.co.jp/pickup/contents/00103/
  3. サンワサプライ「初めてでもよくわかるLANケーブルの選び方」 https://www.sanwa.co.jp/product/network/lancable/select.html
  4. パンドウイット「ゲーミングPCにつなぐLANケーブルの選び方」 https://www.panduit.co.jp/column/naruhodo/11508/
  5. PC Watch「よく分かるLANケーブルの選び方」 https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/1328323.html
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この記事を書いた人

「ゲーミングPCナビ」編集長です。

PC歴10年以上・自作歴5年以上。PCやパーツを実際に検証・レビューしてきました。

「初心者でもわかりやすく、本当に信頼できる情報」をモットーに運営しています。

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