ゲーミングpcの値段推移の最新傾向|価格変動の背景と今後の値上がり予測とは?

ゲーミングPCの値段推移、ここ数年で本当に読めなくなってきましたよね。私も買い替えを迷ってる一人。

この記事では、ゲーミングPCの値段推移をしっかり整理して、今が“買い”かどうかを一緒に見極めていきます。だから、ちょっと覗いてみませんか?

この記事を読んでわかること
  • ゲーミングpcの値段推移の背景にある「価格帯ごとの違い」と市場のリアルが見える
  • 半導体不足・円安など「価格変動が起きる主な要因」をデータをもとに丁寧に解説
  • 「年間で見た値段推移の傾向」から、買い時をどう読むべきかがわかる
  • 今後の値上がり予測や、狙い目のタイミングを知って、後悔しない選び方ができる
目次

ゲーミングpcの値段推移から読み解く価格変動の実態とは?

ゲーミングPCの値段は、近年大きく変動しており、背景にはいくつかの要因が存在します。
まずは価格帯や市場傾向など、これまでの推移をデータから読み解いていきましょう。

  • ゲーミングpcの値段推移の基礎知識|価格帯ごとの特徴とは
  • 過去の価格変動の歴史
  • 価格変動が起きる主な要因|半導体不足・円安・需要拡大
  • 年間で見た値段推移の変化とその傾向
  • これまでの値上がり時期とタイミング別の傾向

ゲーミングpcの値段推移の基礎知識|価格帯ごとの特徴とは

「ゲーミングPCっていくらくらいから買えるの?」って気になりますよね。私もはじめて調べたときは疑問だらけだったんです。

そこで、日本で実際に流通している価格帯を調べてみたんですが、低価格帯からハイエンドまで、用途に応じてしっかり選べるラインナップが整ってるんですよ。

まず、エントリーモデルは 10万円前後 が目安で、軽めのオンラインゲーやインディーズタイトルなら十分動く感じです 。

CPUやGPUは控えめですが、16GBメモリ+SSD構成なら、設定をちょっと落とせば普通に遊べますし、最近は5万円台や10万円以下の安めモデルも登場しています 。
 
次は ミドルレンジ、つまり20万〜30万円前後 の範囲。ここが一番人気の領域で、WQHD以上の高解像度や配信にも対応できる余裕があるのが魅力です 。

CPUもCore i5〜i7、GPUはRTX 3060〜4070あたりの搭載が多く、ゲームの次世代タイトルにも充分備えられるので、私もこの価格帯をずっと狙ってました。 
 
そして 30万〜50万円台 のハイエンドクラスになると、4K画質や高フレームレート(WQHDなら150fps以上、4Kなら90fps以上)を目指せて、冷却性能の高さやパーツの豪華さでも見応えあり。デザインも派手で満足感が高いんですよね。 
 
最後に、もはや業務用やクリエイター向けにもなる 50万円以上 のウルトラハイエンドモデル。超高解像度や4K以上でのゲームや動画制作まで視野に入る、スペックの頂点です 。

ちなみに、今の相場感で言うと、ゲーミングPC本体だけで 平均21.8万円~、ノートだと 約19万円~ といったラインが多いみたいです。インフレや円安の影響もあって、全体的に相場は少しずつ上がってる感じですね。

過去の価格変動の歴史

ゲーミングPCの価格、高くなったな…と感じるあなた。その印象、データにもきちんと現れています。ここでは、GPU価格の推移を中心に、実際の数字でその歴史を振り返ってみましょう。

まず、以前のハイエンドGPUの日本での価格を見てみると、2010年と2012年には「GeForce GTX 480」「GTX 680」がいずれも約6万円(499ドル)だったのに対し、2018年の「RTX 2080 Ti」は18万5,000円(999ドル)だったそうです。

さらに2021年には「RTX 3080 Ti」が22万円(1,199ドル)、2022年には「RTX 4080」が24万円(1,199ドル)と、明らかな価格上昇トレンドが浮かび上がります。

この原因のひとつが、2020年以降の世界的な半導体不足です。新型コロナウイルスの影響によるサプライチェーンの混乱やPC需要の急増が重なり、PCやGPUを含む多くの電子機器で価格高騰が発生しました。

また、eBayなど中古市場でのGPU相場にもその影響は反映されています。たとえば2021年10月時点、GeForce GTX 1650は308ドル、Radeon RX 5700 XTは911ドルと、いずれもかなり高い取引価格でした。

一方で、Turing世代(RTX 20シリーズ)は平均で2.6%程度の価格下落、AMDのRDNA世代も1.8%下落しており、徐々に相場は落ち着きつつあることも確認できます。

振り返ると、GTX 680時代には6万円程度で買えていたハイエンドGPUが、RTXシリーズ以降、円安と重なり20万円台にまで高騰したのは、非常に分かりやすい変動だと思います。

こうした価格の上昇とその後の落ち着きは、買い時を考える上でも重要な背景になりますね。

スクロールできます
年代/モデル参考価格(USD)特記事項
GeForce GTX 680(2012年発売)約 $499(日本で約6万円程度)当時のハイエンドGPUの基準価格
GeForce RTX 2080 Ti(2018年発売)約 $999(日本で18.5万円)RTX世代初期。GTX 680比で性能は約637%向上
GeForce RTX 4080(2022年発売)約 $1,199(MSRP)発売時価格中古では約 $795(eBay)
eBay実売価格(2023年11月)例:RX 6700 → $248などRadeon RXモデルの中古価格例。平均~数十ドルほどのズレあり

価格変動が起きる主な要因|半導体不足・円安・需要拡大

近年、ゲーミングPCの価格が上がってしまったのには、世界的な半導体不足、急激な円安、そして旺盛な需要という“三重苦”が重なっているんです。

半導体不足

シンプルな白背景に配置された半導体チップのクローズアップ写真

新型コロナウイルスによるサプライチェーンの混乱に加え、自動車や家電、スマホなどあらゆる分野で半導体需要が急増した結果、PCパーツにも影響が広がりました。

ゲーミングPCに不可欠なGPUの供給が追いつかず、価格が上昇してしまった経緯があります。

たとえば、2021年下半期には「ASUS TUF‑RTX3080‑O10G‑GAMING」が約24万円だったのが、2022年10月には約16.5万円と大きく値下がったのも、こうした供給網の改善が影響しています。

円安

円マークと赤い下落矢印で円安を象徴的に表現した2Dデザイン

CPUやGPUなど、ゲーミングPCを構成する主要パーツは海外製で、日本での仕入れは為替の影響を強く受けます。特に2022年以降の極端な円安は避けられず、国内BTOメーカーもおおむね価格を上げざるを得なかったんです。

例えば、最新のRTX 5090はMSRP(米国定価)が約1999ドルですが、日本での予想販売価格は約39万3800円。為替換算(1ドル=156円)の場合、約31万2000円で済むはずですが、それよりもかなり高くなっています。

需要拡大

特にコロナ禍ではテレワークや在宅時間の増加でゲーム需要が急増したため、ゲーミングPCの需要も一気に拡大。これが供給の逼迫と相まって、値上げ圧力を強めました。

さらに、GPUの高騰と品薄状態、転売屋の介入などが重なると、新規ユーザーがPCゲームへ移行しづらくなるなど、市場への負の影響も懸念されています。

年間で見た値段推移の変化とその傾向

ここ数年、日本のPC市場では「出荷台数が減る一方、出荷金額と平均単価は逆に上がっている」という興味深いトレンドが明らかになっています。

  • 2022年:国内のパソコン出荷台数は前年比14.7%減の1,127.2万台であるにもかかわらず、出荷金額は8.8%増の1兆2,128億円。平均単価は10万7,594円と、前年(8万4,336円)から大幅に上昇しました。
  • 2023年:出荷台数はさらに落ちて1,093.5万台となったものの、出荷金額は前年比3.2%増の1兆2,520億円。平均単価は11万4,499円と引き続き上昇傾向にあり、PCの高性能化・ゲーミング需要の盛り上がりが背景にあります。
  • 2024年:AIパソコンやGIGAスクール向け需要などの要素も加わり、出荷台数は1239.4万台(前年比13.1%増)。出荷金額は1兆4,721億円(前年比17.4%増)、平均単価は11万8,775円と、2年連続で11万円台を突破しました。

こうした「台数減→金額・単価上昇」の流れから読み取れるのは、ゲーミングPCを含む高性能PCへの需要が拡大し、単価の高い製品が売れる構造に変わりつつある点です。

これは、スペック重視のユーザーが増えていること、インフレや円安の影響が価格に反映されていることを示しており、今後のPC市場における「高価格帯シフト」の傾向を示唆しています。

これまでの値上がり時期とタイミング別の傾向

これまでの値上がり時期とタイミング別の傾向を見ていきましょう

半導体不足とマイニング需要による急騰(2020〜2021年)

新型コロナ禍によりリモートワーク需要が爆発的に増加し、世界的な半導体不足が2020〜2023年にかけて深刻化しました。これにより、ゲーミングPC用GPUの供給が逼迫し、価格は急騰しました。

さらに、暗号資産(特にマイニング)需要の急増が重なり、GPUが大量に投機的買い占めされる状況に—これはPCパーツの価格に対し大きな圧力となりました。

暴落と供給改善による価格の軟化(2022年下半期〜)

2022年以降、暗号資産相場の暴落(特にイーサリアムの「The Merge」移行)が起こり、マイナーたちが大量にGPUを中古市場に流したことで、価格の大幅な下落が進みました。

たとえば、RTX 3080 装備モデルは2021年9月の約22.9万円から2022年9月には約17.0万円へ、国内で約25%の値下がり。海外中古市場では最大65%ダウンのケースも報告されています。

円安・インフレ継続により価格が再度高止まり(2023年〜現在)

一時期落ち着いたGPU価格ですが、2023年以降も円安およびマテリアルのコストアップにより、高止まり傾向が続いています

2025年時点では、最新ミドルクラス(RTX 5070など)でも10万円前後、ハイエンド(RTX 5080など)では20万円超という水準が恒常化しています。

また、NVIDIAのRTX 50シリーズ投入などにより、供給がタイトな現状も継続しており、一部の旧世代モデルが型落ちでも価格下がりにくい環境になっています。

ゲーミングpcの値段推移から見る今後の動向と賢い選び方

価格変動の過去と現在を知った上で、次に気になるのは「今後の値動き」です。
ここでは今後の値上がり予測や、買い時・判断材料などを解説していきます。

  • 今後さらに値上がりする?最新パーツ事情から読み解く予測
  • 実際に価格が下がるタイミングはある?狙い目時期の見極め方
  • よくある質問Q&A|「今買うべき?」という悩みにプロが回答

今後さらに値上がりする?最新パーツ事情から読み解く予測

ゲーミングPC市場は今後どうなっていくのか、ご一緒に見てみましょう。

まず、日本国内のゲーミングPC市場は2024年に約65億ドル(約9,000億円規模)ですが、2030年には約158億ドルまで拡大するとの予測があり、2024〜2030年のCAGR(年平均成長率)は13.6%と見込まれています。

世界全体でも、2024年の約608億ドルから2037年には約2,879億ドルへ成長し、CAGR12.7%の急拡大が予測されており、ゲーミングPCの需要が高まり続けることは間違いなさそうです。

その上、新世代GPU「GeForce RTX 50 シリーズ」が2025年に登場しました。特にRTX 5080(MSRP $999)は前世代と同価格帯ながら性能が向上しており、RTX 5090は$1,999の高価格帯ですが、流通在庫が限られ、転売価格がMSRPを上回るケースも見られています

これらの動きを踏まえると、今後も価格上昇の圧力は続く可能性が高いと考えられます。

GPUの高性能化はもちろん一因ですが、市場の急速な拡大とそれに伴う需要増加が、さらなる価格維持や上昇を後押しする構造になっているわけですね。

実際に価格が下がるタイミングはある?狙い目時期の見極め方

ゲーミングPCやそのパーツを買うとき、「いつが一番お得?」というのは誰もが気になるホントに大きなポイントですよね。ここでは実際に価格が下がりやすい時期と、買いどきの見極め方をご紹介します。

年間のセール時期を狙う

1月の初売りからスタートして、3月の決算セール、6〜7月の夏のボーナス商戦、そして11月下旬のブラックフライデーや12月の年末セール―これらは日本で特に狙い目のタイミングです。

これら期間中はBTOメーカーを含め、多くのブランドが値引きやクーポンを配布し、数万円単位の割引も珍しくありません。

その他にも、Amazon Prime Day(7月)や「Back to School」セール時期(7〜9月)など、海外のセールでも対象となるケースがあります。Black FridayやCyber Mondayに次いで、これらの大規模セールもお得な買い場として注目されています。

新製品発売直後は型落ちモデルが狙い目

新しいGPUやCPUが登場したタイミングは、旧世代のモデルが価格を下げやすい傾向にあります。これはショップ側が在庫整理を進めることで起こる自然な値下がりです。

型落ちでも性能が現役なら、コストパフォーマンス的にはむしろ狙い目と言えます 。

為替が円高傾向の時期も有利

PCパーツの多くは輸入品なので、為替レートの変動にも注目です。特に円高・ドル安になると、仕入れコストが下がり、販売価格にも反映されやすくなります。「円高還元セール」などを狙うのも賢い戦略です。

日々の価格チェックも忘れずに

意外と重要なのが「いつでも買える」という心構え。ユーザーの声にもあるように、欲しいスペックに対して「え、いまこれがこの価格で買えるの?」というタイミングが突然訪れることも。

こまめにBTOショップや価格比較サイトをチェックする習慣が、結果的にベストタイミングにつながります 。

よくある質問Q&A|「今買うべき?」という悩みにプロが回答

今、本当にゲーミングPCを買うタイミングですか?

2025年現在、日本や世界のゲーミングPC市場は右肩上がりの成長を続けており、その中心となるアジア太平洋地域が全体の約46%を占めています。また、2032年までの世界市場の年平均成長率(CAGR)は約8.5%、さらに2037年まででは12.7%にも達すると見込まれていますr。このようなトレンドからすると、今後も価格が大きく下がる期待より、むしろ需要と供給のバランスが価格の底を支えていく可能性が高いのが現状です。

セールのタイミングは狙い目ですか?

はい、年に数回ある大規模セール期間は非常に狙い目です。たとえば北米では、7月のPrime Day(7月7〜11日)に合わせて、ゲーミングPCやパーツの大幅値引きが多数あるほか、エントリー~ミドルレンジのPCが非常にお得に購入できます 。日本でも同時期に連動したセールや、年末・ボーナス時期セールに注目すると良いでしょう。

今どれを買うべきか迷っています。おすすめは?

最新ハイエンドにこだわるよりも、コスパ重視の構成が賢い選択です。GamesRadarの記事では、Ryzen 7 7800X3D+Radeon RX 7800 XTなどの構成で約1,775ドル(約25万円前後)の予算でも、十分な性能を持つゲーミングPCが組めると提案されています 。つまり、「必要十分」なパーツ選びこそが賢い判断の鍵です。

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まとめ ゲーミングpcの値段推移

ここまでの内容を簡単にまとめると、ゲーミングPCの価格って、本当に年々動きが読めなくなってきてるなあ…というのが正直な実感です。

昔は「安くなったタイミングで買おう」と気軽に考えていたけれど、最近はそうもいかない状況ですよね。

そこで、ポイントを絞ると以下の通りです。

  • 10万円以下のモデルもあるけど、主流は20~30万円前後に集まっている
  • 2020~2021年はGPUの高騰で、価格全体が一気に跳ね上がった
  • 年間で見ると、出荷台数は減少しているのに平均単価は上昇傾向にある
  • 円安の影響で、海外パーツが多いゲーミングPCは価格が下がりにくい構造
  • セールや新製品の切り替えタイミングが、いまでも数少ない“買い場”になっている

市場の流れや為替状況に左右される分、買うタイミングって本当に悩ましい。

でも、情報をちゃんと集めていれば、「これだ!」という瞬間は必ずやってきます。
自分のプレイスタイルや用途に合ったスペックを見極めながら、納得のいく買い物ができるといいですね。

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この記事を書いた人

「ゲーミングPCナビ」編集長です。

PC歴10年以上・自作歴5年以上。PCやパーツを実際に検証・レビューしてきました。

「初心者でもわかりやすく、本当に信頼できる情報」をモットーに運営しています。

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