オンラインゲームをしていて「なんでこんなにラグいんだろう…」と悩んだことはありませんか?
この記事ではゲーミングpcのpingを下げて快適に遊ぶための基本から改善策までまとめています。読み終えたときには、不安がスッと軽くなるはずです。だからこそ、少しの工夫で変わる世界を知ってほしいなと思います。
- pingとは?オンラインゲームで重要な理由 をやさしく解説
- Pingの普通値はいくつ?快適プレイに必要な目安 を具体的に紹介
- ゲームだけping高い場合のチェックリスト を実例つきで説明
- ping改善のルーター設定とおすすめの見直し方法 をわかりやすく提案
ゲーミングpcのpingの基本を理解する
オンラインゲームを快適に楽しむには、まずpingの仕組みや数値の目安を知ることが重要です。ここでは基本的なポイントを整理します。
- pingとは?オンラインゲームで重要な理由
- Pingの普通値はいくつ?快適プレイに必要な目安
- 跳ね上がる要因
- 急に上がる・一瞬高くなるのはpcの不具合なのか?
pingとは?オンラインゲームで重要な理由

オンラインゲームでは、キーボードやマウスで操作した動きがサーバーを経由して画面に反映されるまでにかかる時間(応答速度)=pingが、プレイの快適さを左右します。
pingが高いとコマンド入力が遅れて反映され、「ラグ」や入力ミスが起きやすくなるためです。
操作を送信 → ゲームサーバーで処理 → 結果が返って画面に表示されるまでの往復時間をミリ秒(ms)で表す。
この時間が短ければ短いほど、「攻撃」「移動」「回避」などがスムーズにでき、対戦ゲームで有利になる。
逆にpingが高いと、入力してから動きが画面に反映されるまでズレが生じ、ストレスを感じたり勝敗に影響したりする。
Pingの普通値はいくつ?快適プレイに必要な目安
オンラインゲームをストレスなく遊ぶためには、どれくらいのping値なら「快適」と感じられるかを知るのが大切です。ゲームの種類やあなたの回線環境によって変わりますが、目安となる値を以下にまとめます。
快適プレイのping値の目安
種類/状況 | 理想的なping値(平均) | こう感じることが多い状態 |
---|---|---|
プロや対戦主体のFPSなど(反応が極めて重要なゲーム) | 10〜15ms以下 が理想 | ラグをほとんど感じず、操作と画面の反応にズレがない |
一般的なオンラインゲーム(RPG・MMO・MOBAなど) | 20〜30ms以下 で十分快適 | 遅延は気にならず、操作ミスなどはほぼ起きない |
通常プレイ・ライトなゲーム | 30〜50ms あたりでも許容範囲内 | 少し画面の動きが遅れて見えることがあるが、プレイに大きな支障はない |
- 50ms以下であればほとんどのオンラインゲームは快適に遊べるという意見が一般的です。
- 対戦が激しいゲーム(FPSや格闘系など)では15ms以下が非常に望ましく、それ以上だと「入力した操作とのズレ(遅延)を感じることが増える傾向があります。
- 光回線など高品質な接続ではping10〜20msあたりで安定することが多く、Wi-Fiやモバイル回線だと状況によって30ms〜50msを超えることもあります
跳ね上がる要因

pingが急に高くなる(跳ね上がる)理由はいくつかあります。
通信機器の不調や設定の問題
ルーターやモデム、PCのネットワークカードなどが古かったり、熱がこもっていたり、ファームウェア(機器のソフトウェア)が最新でなかったりすると、応答速度にムラが出てpingが高くなることがあります。
無線接続(Wi-Fi)の弱さや電波干渉
ルーターからデバイスまでの距離が遠かったり、壁や家具など障害物があったり、他の電子機器(電子レンジ、他のWi-Fi・Bluetooth機器など)の電波によってWi-Fi信号が邪魔されると、通信が遅くなったり途切れたりしてpingが跳ね上がります。
同時接続しているデバイスが多すぎる
家族や他の部屋のスマホやタブレット、テレビなど多数の機器がネットに繋がっていて、それぞれがデータを使っていると、回線全体の余裕がなくなり、応答が遅れることがあります。特にWi-Fiの場合、この影響が顕著です。
時間帯による通信混雑
夜の時間帯や週末など、多くの人がインターネットを使う時間には、プロバイダー側や回線の途中で混雑が生じ、遅延が発生しやすくなります。
サーバーの場所(距離)が遠い
ゲームサーバーが物理的に遠い場所にあると、データの往復にかかる時間が長くなり、それだけpingが高くなります。近いサーバーを選べるなら、それだけで改善できることがあります。
帯域を多く使っているアプリやバックグラウンド通信
動画のストリーミング、ファイルのアップロード・ダウンロード、または自動更新などが裏で動いていると、それらが回線を使ってしまい、ゲーム通信が優先されず、pingが跳ね上がることがあります。
▼Wi-Fiか優先かどちらがいいのかについて詳しいことはこちらの記事で紹介しています。
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急に上がる・一瞬高くなるのはpcの不具合なのか?
ゲーム中に普段は低かったpingが、急に高くなったり、一瞬だけ跳ね上がることがあります。これはPC側にも原因があることが多いです。以下は、PCの不具合が疑われる主なパターンと、その理由です。
PCの不具合が原因でpingが一瞬高くなる主なケース
- バックグラウンドで動いているソフト・アプリが負荷をかけている
ゲームとは関係ない更新プログラム、自動バックアップ、ウイルス検査などが裏で動いていると、その処理がネットワークやCPUを圧迫し、一時的に通信応答が遅れます。 - ネットワークアダプタードライバーの不具合・古さ
PCのネットワークカード(有線LANまたは無線LAN)が持っているソフト(ドライバー)が古い、または正常に動作していない場合に、通信のやりとりで遅延が発生することがあります。 - PCの温度上昇・熱による性能低下(サーマルスロットリング)
CPUやネットワークカードが熱をもつと、自動で動作を抑えてしまうことがあり、その間に処理が遅くなってpingが跳ね上がることがあります。 - LANケーブルや有線接続ポートなどのハードウェア不良
ケーブルが断線しかけていたり、コネクタが緩んでいたり、ポートに埃や汚れがあって接触が悪い場合、少しのタイミングで通信が乱れて一瞬だけ応答が遅くなります。 - PCの電源供給の問題やリソース過多
電源ユニットが弱かったり、USB機器・外付けHDDなど多くの機器を繋いでいて電力負荷が高いと、PC内部での処理が不安定になり、一時的にネットワーク応答が悪くなることがあります。
PC不具合以外も含めて確認したいこと
PC側の問題はこういったものですが、「急にpingが高くなる」現象は他にも回線・ルーター・サーバー側の混雑などが原因となることがあります。
PCの不具合だけに絞らず、以下もチェックすると原因が分かりやすくなります。
- 回線が混んでいるか(時間帯やプロバイダの問題)
- ルーターが熱を持っていないか、長期間再起動していないか
- ゲームサーバーとの距離やサーバーの混雑状況
ゲーミングpcのpingを改善・安定させる方法
pingを下げて安定させるためには、接続方法やルーター設定の工夫が効果的です。ここでは改善の具体策を紹介します。
- 安定しない時は有線接続を試そう
- 不安定の原因を切り分けて特定するポイント
- ゲームだけping高い場合のチェックリスト
- ping改善のルーター設定とおすすめの見直し方法
- よくある質問(FAQ)
安定しない時は有線接続を試そう
オンラインゲームで「時々ラグくなる」「pingが不安定になる」場面があるなら、有線接続(LANケーブル)に切り替えると原因の多くが改善することがあります。
ここでは、有線接続がなぜ効果的か、具体的な理由を正確に説明します。
電波障害を受けにくい
Wi-Fiでは壁、家具、他の電子機器などが電波の通り道を遮ることがあり、信号が弱くなってpingがブレやすくなります。有線ならLANケーブルで直接つなぐため、そういった影響がほぼありません。
pingが低く・一定になる
有線接続の場合、データが遅れることが少なく、応答速度(ping)が低く、かつ安定する傾向があります。実際に、有線と無線を比べたテストで、有線の方が平均で4msほどpingが低く、応答の「ぶれ」も少ないという結果が出た例があります。
遅延(ラグ)が起きにくい
Wi-Fiでは通信が一瞬詰まったり電波が弱くなったりすると、遅延が出やすいですが、有線ならこういった一時的な遅れが起こる可能性がかなり減ります。オンラインゲームで反応速度が勝敗を左右するジャンル(FPSなど)では特に効果が大きいです。
接続が安定しやすい
夜間などネット回線が混み合う時間帯でも、有線接続は安定性を保ちやすいという報告があります。無線だと利用者の多さや電波干渉などで影響を受けやすいため、不安定になることが多いです。
▼有線のつなぎ方について詳しいことはこちらの記事で紹介しています。
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不安定の原因を切り分けて特定するポイント
pingが安定しないとき、「原因がPC側か回線側か無線・有線か、あるいは機器・環境の問題か」を一つずつ確認していくことが肝心です。以下、どこを見ればいいか、どう切り分けるかを説明します。
主なチェックポイント(切り分けの順番)
- 通信機器・ネットワーク機器の再起動をしてみる
ルーターやモデム、PCを再起動して、熱のこもりや一時的な不具合をリセットする。これでpingのぶれが直ることがあります。 - バックグラウンドで動いているアプリや更新を確認する
ゲーム以外のソフトが裏でアップデートをしたり、大きなデータをダウンロードしていたりすると回線帯域を使ってしまい、pingが不安定になります。不要なら停止または一時的に終了させてみましょう。
- 有線か無線か、接続方法を切り替えてみる
Wi-Fiを使っていて不安定なら、まずはLANケーブルで有線接続に変える。もし有線でも不安定なら、ケーブルやポートの故障、接触不良などが原因かもしれません。 - ルーターやモデム、ONUの設置場所・環境を見直す
ルーターが壁際・家具の後ろ・床に近いところにあると電波が遮られたり弱くなったりする。電子レンジなど、他の電波を発する機器に近いのも良くない。設置場所を変えてみて、距離を短くすることが効果的です。 - 同時に接続されているデバイスの数を減らす
家の中でスマホ・タブレット・テレビなど多くの機器がネットを使っていると、回線が混みあってしまいpingが不安定になります。他の機器をオフにするか、使用を控えてみること。 - 回線混雑の時間帯を確認する
夜間(仕事後~深夜)、休日の夕方など、ネット利用が多い時間帯はプロバイダー回線やネット全体で混みやすく、pingのぶれが出やすいです。その時間を避けてテストしてみる。 - LANケーブルや無線ルーター・ONUなど設備の性能・古さをチェック
ルーターの性能が古かったり、LANケーブルの規格が低かったり、機器の寿命・ソフトウェア(ファームウェア・ドライバ)が古いと、安定性に影響します。機器のアップデートや交換も視野に入れる。
これらをひとつずつ試していくことで、「今のping不安定の原因はどこか」が見えてきます。特に「有線・無線の切り替え」と「同時接続機器の整理」は手軽で効果が出やすいポイントです。
ゲームだけping高い場合のチェックリスト
ゲームをしているときだけpingが高くなるなら、以下の項目を順番に確認することで原因が見つかることが多いです。
- ゲームのサーバーが遠い or 混雑していないか
→ サーバーロケーションを確認。近いサーバーを選べるなら変更/ゲーム運営側のメンテナンス情報をチェック。 - 他のアプリや通信を使っているものが裏で動いていないか
→ 更新中のダウンロード、クラウド同期、動画ストリーミングなどがゲーム通信を圧迫してないか確認。 - VPNやプロキシ、セキュリティソフトの設定
→ VPNを通していると通信経路が遠回りになることがあり、セキュリティソフトが通信をチェックして遅くなることもあるので必要ないならオフにしてみる。 - ゲーム設定やネットワーク設定
→ ゲーム内のネットワーク設定(例:通信ポート、ネットワークモード等)やPC・ゲーム機のネットワーク設定を見直す。特にNATタイプなども影響する。 - 端末(PC・ゲーム機)の性能や負荷
→ CPU・メモリが他の重い操作でいっぱいになってないか、ディスクやGPUに余裕があるかをチェック。重い処理中は通信応答にも遅れが出ることがあります。 - ルーターやLANケーブルの問題
→ ケーブルが古い規格だったり断線しかけていたり、ルーターの性能が低い場合も。できれば新しい規格のケーブルを使い、ルーターを再起動してみる。 - 無線(Wi-Fi)を使っているなら干渉や距離を確認
→ ルーターと端末の間に壁や障害物がないか、他の電子機器の干渉がないかを見直す。可能なら有線接続に切り替えてみる。 - 混雑する時間帯を避けるか、QoS設定を使う
→ 夜間などユーザーが多い時間帯は回線負荷が高くなるので、その時間を避ける。QoS機能があるルーターなら、ゲーム通信を優先する設定をしてみる。
ping改善のルーター設定とおすすめの見直し方法
ルーターの設定をきちんと見直すことで、ゲーミングpcのpingが下がりやすくなり、ラグが少ない快適なプレイに近づきます。ここでは、効果があるルーター周りの設定と見直すポイントを、紹介します。
ルーター設定での見直しポイント
- QoS(通信の優先順位設定)をオンにする
ルーターに「QoS」という機能がある場合、ゲームの通信を他の通信よりも優先する設定にします。例えば、動画のストリーミングや他の端末の大きなダウンロードがあっても、ゲームのデータが遅れにくくなります。 - ルーターのファームウェアを最新に更新する
ルーターのソフト(ファームウェア)が古いと、不具合があったり新しい通信方式に対応できていないことがあります。更新することで通信の安定性が上がることがあります。 - Wi-Fiのチャンネル設定を変えてみる
近所の他のWi-Fiと同じチャンネルを使っていると電波が干渉して通信がブレやすくなります。ルーター設定で他のチャンネル(混んでいないもの)に切り替えることで改善することがあります。 - 5GHz帯または6GHz帯のWi-Fiを使う(対応しているなら)
2.4GHz帯は壁や障害物に強いですが、混雑していることが多いです。ルーター・端末が対応していれば、5GHzや6GHz帯を使うと速度が出やすく、pingのぶれも少ないことが期待できます。 - ルーター位置の見直し
ルーターを床近くや家具の後ろ、金属近くなど電波が届きにくい場所に置いていると無線の通信が不安定になります。できるだけ中心、見通しの良い場所・高い位置に置くのが望ましいです。 - 不要な機器・通信をルーターから切り離す
家の中で多くの端末がWi-Fiで接続され動画視聴など重い通信をしていると、ネットワーク全体の負荷が上がり、ゲーム通信が低速・遅れを生じやすくなります。他の機器をオフにするか使用を控えてみるのも効果があります。
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よくある質問(FAQ)
- ゲーミングPCで快適なping値ってどれくらいですか?
-
おおよそ 20ms以下 ならほぼラグを感じずに遊べます。30ms前後になると軽い遅れを感じることがあり、50ms以上だと対戦ゲームでは応答のズレを強く感じることが多いです。
- Wi-Fiでもpingを下げられますか?
-
はい、可能です。ただしWi-Fiは壁・他の機器・距離などに影響を受けやすいため、有線接続ほど安定はしません。最近のルーターや5GHz/6GHz帯なら改善の余地があります。
- 速度が速くてもpingが低くないことがありますが、それはなぜ?
-
インターネット「速度(Mbpsなど)」はデータ量をどれだけ早く送れるかを示しますが、pingは「応答が返ってくる速さ」。速度が速くても応答が遅ければゲーム中に遅延を感じます。逆もまた同様です。
まとめ ゲーミングpcのping
ここまでの内容を簡単にまとめると、ゲーム中の快適さはpingに大きく左右されます。私自身、昔は原因もわからず「なぜか動きが遅い」とモヤモヤした経験がありました。
でも少しずつ仕組みや改善法を知っていくと、ストレスが驚くほど減ったんです。特にFPSのように一瞬の判断が勝敗を分ける場面では、pingの差がそのままプレイの楽しさにも影響してきます。だからこそ、数字の意味や改善方法を知っておくことがとても大切だと思います。
ポイントを絞ると以下の通りです。
- pingは「応答の速さ」を示す数値で、20ms以下なら快適に遊べる
- Wi-Fiより有線接続の方が安定しやすく、ラグが減りやすい
- サーバーの場所や時間帯によってもpingは大きく変動する
- ルーターの設定見直しや機器更新で改善するケースも多い
- PCの負荷やバックグラウンド通信も一時的な跳ね上がりの原因になる
こうしたポイントを意識すれば、無駄なイライラを減らしながら安心してプレイできます。ゲームの楽しさを守るためにも、一度自分の環境を見直してみると意外な改善が見つかるかもしれません。
私もLANケーブルに変えた日から、プレイ中のストレスが一気になくなった経験があります。数字の裏側を理解しつつ、日常的な工夫を積み重ねることが結局いちばん効果的なんですよね。
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